クリスマスツリーを作ろう
 こんなことを思いついたのは初めてだし、我が家にクリスマスツリーがたてられるのだって、下手をすると30年ぶりなのです。
 そもそも関東地方のいなかの一軒の家の庭の隅っこに、天然の樅の木がたたずんでいるというのは意外ですね。しかも2本も・・・
「30年前に鉢植えで買ってきたクリスマスツリーの、その後の姿だ」
 と、我が親がその素性を明らかにし、邪魔だから切るというので、3mちょっとの高さに育っていたこの木を伐採した後、トップから1.5mくらいをもらい受けて、飾り付けを始めました。「昔も今も麦球電飾は変わらないねえ」
「昔は雪が積もった様子を綿くずくっつけて表現したよね」
 などと言いながら、今回は白い顔料を吹き付けて雪化粧。飾り付けは子供達にやらせようということになり、爺ちゃんは奮発してDIYショップで散財。一方家内は100円ショップで大量かつ堅実な買い出し。樅の木は、またたくまに色とりどりのモールや星たちでにぎわってきました。

 この時期、我が家の庭はもう一つ、冬支度の行事が行われます。
 親戚が持ってきてくれる廃材を解体して、ボイラー用の薪をひと冬分作るのです。
 ボイラーは灯油、薪の両方が燃料に使えるもので、補助的に太陽光蓄熱もシステムに組み込まれているのが我が家のお風呂。夏場はソーラーシステムだけで風呂に入れますが、冬場の太陽光蓄熱は、化石燃料や木材燃焼で排出される二酸化炭素の縮減に回り、薪が経済効果をもたらすわけです。
 解体とはいっても、ボイラーに投入できるサイズに、力の限り切りまくる。あとは運んで、積み上げる作業の繰り返し。この薪が積み上がってくると、翌週あたりから霜が降りるか、初氷。納屋の軒先の干し柿も、冬支度の景色に花を添えます。
 この記録は2000年12月最初の日曜日。年が明けたらコンテンツとしては風化してしまうのでしょうが、消すのも寂しいので更新してもそのまま残したいなと感じております。