2016年1月16日。57万キロに届きそうなので、近所の林道に出かけた。よく考えたら娘はセンター試験の決戦日であった。だから罰が当たったのか、この林道での撮影中、財布を落とした。珍しく大人数の諭吉もろともである。
 枯葉の堆積した林道で、車外に出たポイントをくまなく探すも発見できず、失意のうちに基地へ戻ると、はたして財布は下駄箱の上に置き忘れられていた。

 1月16日の570000キロに続き、3月13日に+7000キロを刻み、いよいよ最長不倒距離まで10000キロの域にやってきた。
 83000キロから走り始めても10年以上を費やさなければ、ここまで来られないのかと実感する。この間、エスクードは三代目が登場し、四代目に進化してしまった。だが感慨にふけるのはまだ早い。その日は記録を塗り替えるまで待つべきだと考えている。
 ところが2月にリアタイヤにデフオイルが噴き出しているのを発見。昨年の車検で整備し部品交換を行ったか所にも拘らず、なぜだ? と点検に出すと、デフシールの組み付けが逆になっていた。
 suuuさんいわく、スズキのデフシールは組みつけの位置決めからして難しいもので、ずれが生じていると即座にオイル漏れにつながるという。逆の組み付けは語るまでもない。が、車検整備時から約2000キロほどは異常が出ていなかったのだから、妙なところで耐久力があった。
 この再修理を経て3月に至るわけだが、残り10000キロというところへ来てリアのプロペラシャフトのジョイントから、後退時のみ異常な擦過音が発生。ジョイント部のブッシュが劣化し擦り切れかかっていた。これもここまで乗っていればありそうなトラブルといえるが、プロペラシャフトとジョイント自体は、あれだけ車高をリア側に振って上げていても健全だった。
 つまり機械部品部分の耐久性は充分以上のクオリティなのである。それでもブッシュのみを交換する手間を考えると、シャフトごとそっくり交換してしまった方が早いので、プロペラシャフトとジョイントが真新しくなる。
 これで最長不倒距離への走りは盤石・・・のはずであった。