2017年3月10日、630000キロを越える。
 先代のもつ距離を200000キロ上回る場所をいくつか考え距離を測定したところ、偶然にも先代が430000キロという最後の記録を樹立した、海の見えるコーナーであった。
 淡々とその場所へ走る。
 

 先代がここへやってきたのは12年前の夏の明け方であった。
 先代に限らず、乗り継いだすべてのエスクードでここへやって来ていたし、BLUEらすかる最初の試走もこの場所を目指している。
 630000キロという節目には数字としての意味合いはないが、先代・とるねーどらすかるが最後に記録を刻んだ場所と同じポイントに重なった偶然は、所有者としては多少の感慨を覚える。
 森の中を山頂まで駆け上がるワインディングの途中、ここだけが地平と水平線を見渡せる。パラグライダーなどのカタパルトとして使われている場所だが、震災の後も同じように利用されているかどうかは知らない。
 誰が置いたか定かでないベンチはいつのまにか無くなっていたが、下草刈りは行き届いていた。
 仙台市から200キロの道のり。今日の目的を果たし、ここからまた100キロを南下する。