2025年6月20日、970000キロを刻んだ。
 地球と月の距離を往復してから5年と10日。約20万キロを追加したものの、まだ3万キロが残っている。


 地球帰還を果たした日は、梅雨入り1日前の清々しい青空と海だった。
 あれから5年、今回は数日前に梅雨が訪れ東京湾内は薄くガスがかかり、空模様は雨にはならないようだが雲が厚い。
 夜が明けるまでは5年前の下洲海岸へと思っていたが迷わず進路を北東に向けた。利根川の向こうならば雲は無い(はず)
 晴海から湾岸線経由で東関道に移り、残した距離約130キロを走れば、大竹海岸か、白塚海岸あたりまで行ける(と思う)。果たして皮算用は的中し、白塚海岸からはくっきりと水平線を眺めることができた。
 しかし楽観視できないのが、今回の1万キロに3か月も費やしてしまったことだ。自分自身の入院というアクシデントもあり、あと3万キロというラインを越えるのにいたずらに時間がかかってしまっている。すでにタイヤを夏仕様に戻したなど書いても仕方がないが、持ち主の退院直後に今度はフロントスタビライザーのリンク破損という修理が発生し、遅延が蓄積されている。
 こういうときは、97万キロからさらに帰宅で加算した数10キロを考え、「いよいよ3万キロの内側に入った」と考えることにする。そう思ってしまえば、2万キロ台を削っていくだけなのだ。