《トミカタウン郊外で防災活動》

 ハイパーレスキュー3号は、1、2号が走行できない山岳地帯や瓦礫に埋もれた被災地に特化した機動救急工作車。基本形態は無限軌道によるトラックで、後部にコンテナユニットの換装システムを持つ。3号専用コンテナは、小型車両2台を格納でき、上部にはクレーンアームを装備。後部デッキはヘリポートとして活用できる、被災地の移動基地も兼ねた汎用性が特徴だ。
 もちろん、1号、2号用コンテナとの入れ替えも可能で、救助内容に応じた専用装備の搬送能力も高い。このほか、車体前部に大型ドーザーブレードを取り付けることもできる。
 全長18.2m、全幅12.35m、重量210tの巨体に最高速度120km/hというスペックが公式データだが、3号には謎が残る。それは車体後部のヘリポートで、ここに機動救助ヘリを発着させるというのだが、この機動救助ヘリ自体は全長が10.4mもある。どう考えても3号の車体半分を占有してしまい、クレーンアームがじゃまになって、ヘリの発着は不可能なはずだ。
 左右に展開するコンテナも、小型車両用としながら、それが消防指令車という話も、一般車の消防車だという話もあり、情報が錯綜している。しかしコンテナペイロードとヘリポートから考えれば、発着できるのはHR−05ジェットヘリではなく、その形を模倣した救助ツールとしての、無線操作式大型ラジコン機ではないかと思われる。