《スマホからバイクへ不条理な展開》
 人体強化を実現するライダーシステムのひとつ、プロジェクト・ビルドの開発過程で創り出された支援ツールの一部に、システム装着者・仮面ライダービルドが装備する「マシンビルダー」が存在する。
 システム発動とエネルギー成分を充填したフルボトルのうち、「ライオンフルボトル」とスマートフォン型の「ビルドフォン」を組み合わせることでビルドフォンが巨大化・展開しオートバイへと変形する。
 これらのシステム原理は明かされていないが、人体とシステムのマッチングを立ち上げていく過程で、試験的に無機物同士の融合やマテリアル膨張・収縮といった超物理現象を実用化したものと思われる。
 原型はHONDAXR230を用い、その形を記憶させながら分子レベルに解体し、フルボトルの成分によって再現する。その際、後から加えた装置が車体各部に配置され、支援システムとして稼働しているようだ。
 例えば、フロントギアライトと呼ばれるヘッドライト兼サーマルセンサー、ナイトビジョン内臓のヘッドパーツはマシンビルダーの特徴を顕在化し、それらの機能以外にも前方の障害物を粉砕する回転光刃を発する。
 両輪は全方位エア噴射機構を備え、急斜面などあらゆる地形に対応するハイバランサータイヤが採用されている。
 また、フルボトルの成分を動力源とするBU1−LDエンジンと、テール部に搭載する加速装置・リアボトルチャージャーは、フルボトルの成分を車体各部に送り込み、一時的な高稼働状態を生み出せる。