☆Reassure　早朝の裏山試走
今やすっかりジムニー専門店に先祖返りしたアピオのパーツも、９０年代にはエスクード専用品が群雄割拠していた。ロードウインやトライアルウインといった足回りブランドも然りだ。 　今回組フロントにみ込んだロードウインのショックアブソーバーは2000ccクラスのエスクード向けに販売されていたもの。車体の軽いコンバーチブルには充分な減衰力が得られる。 　これは悪く言えば、伸びや縮みの仕事をしないのではないか？　という穿った見方もしてしまうのだが、この２０数年でロードウインのショックに関するアピオの設計思想もかなり変わった。昔の硬さ一辺倒のショックと異なり、細やかな仕事をしており、道路の継ぎ目を越えても衝撃はほとんどなくなっている。 　これは同ブランドのコイルもかかわっていると想像する。現在組まれているコイルは1600ノマド用純正で幾分柔らかめでもある。この相性は良好のようだ。ヘアピンのコーナーリングでも車体は安定している。
ダートの試走距離はわずかなものだったが、単なる未舗装路は舗装路とさほど変わらない挙動だ。もちろん走行速度を落としているからでもある。 　残念ながらモーグル地形が最近の大雨による土砂で埋まっており、足の伸び縮み効果はほとんどわからなかった。 　リアのカヤバは、以前組んでいたものよりも容量が増えている。こちらはエスクードシリーズのうちV６版と直４ロングの2000には適合しないということだが、初代の足回りは全シリーズ共通なので、耐荷重の問題なのだろうか。 　クロカン走行をやるわけではない。このセッティングとしては、林道のちょっとしたクレバスや段差越えには確実で申し分のない動きをサポートしている。